マルチカルチャーベルリンの現地校

マルチカルチャーベルリンの現地校

務める会社の事情による転勤や個人の仕事の都合、結婚、留学など、来独する理由は人それぞれです。私は在独3年、最初はワーキングホリデーでドイツ入りし、その後運よく現地の会社で就職が決まり、就労ビザに切り替えた後、今はフリーランスで活動しています。今ベルリンはフリーランサーを始め、多くの人にとっての移住の地としても注目を浴びています。今回はベルリンという街の特性から見るベルリンの現地校についてご紹介したいと思います。

■まずは押さえておきたいベルリンという土地について
 「ドイツであってドイツではない」と言われる程、ベルリンはドイツの中では特殊な都市です。歴史的に見ても、旧ナチスドイツ、分裂、壁崩壊、東西の経済格差、この70年間の中でもこのベルリンは様々なことを経験しています。現在は難民問題やヴォルクスワーゲンの不正問題で少し経済面にも暗雲が漂い始めてきましたが、“欧州の優等生”として経済を牽引してきたドイツにおいて、ベルリンは首都でありながら失業率も高く、2000年代でさえまだまだ東ドイツの影響が色濃く残る都市でした。しかし、物価が安いことを理由に欧州を中心に多くのアーティストや若者がベルリンを目指し、今では世界中から様々な人が集まるようになりました。

■とにかくインターナショナルなベルリン
昨今のベルリンを“マルチカルチャー”“インターナショナル”という言葉から切り離すことは出来ません。ここ数年ベルリンでは起業ブームに沸いており、起業家やフリーランサーたちが続々とこの街にやってきています。街を歩いていても英語やその他の言語が常に聞こえていますし、企業もどんどん多国籍化しています。英語が堪能な人も多く、英語を話す人にとっては正直に言ってドイツ語の必要性をあまり感じません。私自身はずっとインターナショナルな環境に憧れて育ちましたので、ここにいられるだけでとても幸せなことなのですが、もっと小さい頃からこのインターナショナルな環境に身を置けることは将来的に人生の選択肢がとても増えると思いますし、やはり視野を広く持つことに繋がると思っています。

■マルチリンガルも夢じゃない!
 一言に“現地校”と言っても、ここはドイツ。もちろん学校での授業はドイツ語となります。英語圏でない場合、滞在期間が短い方には現地校に通わせるメリットは少ないかもしれませんが、前述したようにベルリンはとにかくインターナショナルな都市です。クラスにも異なるバックグラウンドを持つ人がたくさんいます。異なる文化を学べるということは日本人学校にはない点ですし、今後さらにグローバル化が進んでいく社会において子供が成長した時、大きなアドバンテージとなりえるでしょう。
大人になってから外国に出た身としては、小さい頃からこの“国際感覚”を身に付けることが出来る環境はとても理想的であると思いますし、羨ましい限りです。もちろん1年ほどで帰国する場合はこの限りではありませんし、子供の性質によるところが大きいとは思いますが、2年以上の滞在であれば現地校という選択でもよいのではないでしょうか。
心配なのは英語教育だと思いますが、ベルリンの英語教育は日本で言う1年生から始まります。日本の英語授業とは異なり、授業はすべて英語で行われます。外国人がとても多い街ですので、日常的に英語を使う機会もとても多く、また、ドイツ語と英語は比較的類似点が多いため、日本語、ドイツ語、英語を使いこなせるようになるのは難しくないように思います。

■日本語補習校もあります
インターナショナルとばかり言ってはいますが、もちろん日本語教育については課題が残ります。環境がすべてドイツ語ないし英語だった場合、子供が日本語を使うのは親だけとなり、どうしても日本語力が退化、もしくはきちんと身につかない可能性もあります。その場合は、やはり日本語の補習校をお勧めします。日本語の授業や日本の文化や行事も体験することが出来るようです。現地で国際結婚した方の多くも現地校に通わせながら、日本語の補習校にお子様を通わせていらっしゃる方も多いようです。やはり日本の国の文化からは離れず、両国の良いところを吸収して柔軟に育って欲しいですよね。

■終わりに
近年、ベルリンへ家族で移住という方も増えています。お子様を連れての移住は大変だとは思いますが、ベルリンは移住者に寛容で、緑も多くリラックスした街なので子育てにも最適です。家族で移住を考えていらっしゃる方にとっても、この記事がなんらかのヒントになればよいなと思います。

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