日本人学校の利用方法について、ベルリン生まれ子供を持つ日本人家族に聞いてみました。

日本人学校の利用方法について、ベルリン生まれ子供を持つ日本人家族に聞いてみました。

ドイツ_子供02最近ベルリン在住者、子育て真っ最中の日本人女性と話をする機会がありました。お子さんの父親がドイツ人で、家族でドイツ在住ということもあり、お子さんのドイツ語はペラペラなのですが、日本語習得についてはまだまだ課題が残る、思った以上に日本語教育は難しいとお話をされていました。日本語を話す機会が親だけ・・・という場合は、なかなか日本語の能力が伸びないことが多いのだそうです。
日本人学校の役割についてですが、よく「駐在の方のお子さん向け」「短期間で帰国される方のお子さん向け」と思われる方もいらっしゃるのですが、海外で生まれ育った子供たちにとっても、日本語教育としてとても有効的な場所として利用されるかたも実は多いのです。今回はそんな日本人学校に焦点を当ててみたいと思います。

■ベルリンの日本語学校
ベルリンの日本語の公的な学校は日本人学校と日本語補習校(2校)があります。ベルリンに限らず、ある程度大きな都市であれば、日本人学校と日本語補習校は必ずあるのではないでしょうか。ベルリンの日本人学校は全日制で小学校1年生から中学校3年生までが通えます。これに対し、補習校は平日の夕方や週末に授業を行うタイプのもので、あくまで通常通う現地校の“補助”的な存在です。

■日本人学校の利点
日本以外の土地で生まれ育つ子供を持つ方がよく言われることに、日本語教育の難しさがあります。いくら自分が日本語で話しかけていたとしても、それ以外で日本語を使わないと日本語能力はあまり伸びず、子供自身も日本語を話すことが段々と億劫に感じることもあるようです。会話の相手が親だけであり、日本語の必要性を感じることがないまま語学力が中途半端になっていることが原因だと思われます。どの程度日本語能力を身に付けさせたいかということにもよりますが、将来的に本当の意味で“バイリンガル”にしたいのであれば、日本人学校に通わせるというオプションが一番いいように思います。日本語学校では日本の学校と同質の授業が受けられますので、日本語のレベルは日本で育つ子供と変わらないレベルになると思います。実際、完璧なバイリンガルになるには、親も徹底しないと難しい・・・というのが実情のようです。

■日本の学校とはここが違う!
さて、次はドイツに短期間でいらっしゃる方の視点から日本人学校を見てみましょう。今まで、「日本人学校」と聞くと、日本の学校がそのままというイメージを持っていましたが、実はベルリンの日本人学校は現地校とも積極的に交流を図っているようです。そもそもベルリンの日本人学校は現地の小学校の敷地内に校舎がありますので、地元の子供たちとの交流も盛んです。気になるは英語やドイツ語教育です。せっかくドイツ在住なのですから、できれば言葉も習得し、国際人になって欲しいというのが親の願いですよね。週2回、少人数、レベル別でドイツ語や英会話のレッスンも行われています。ここが日本の学校と最も違うところでしょう。

■言語以外でのベルリン日本人学校の強み
ドイツ_子供03ところで、日本で生まれ育った私がドイツで働くに当たり、苦労したことは何だったと思いますか?言葉の壁でしょうか。いいえ、実は「発言力」です。もちろん「もう少し英語が上手だったら・・・!」と思ったことは一度や二度ではありませんが、それよりも何よりも自分の発言力の弱さには、会議やプロジェクトの度に落ち込みました。「人前で発表しないといけないから憂鬱」ということではなく、「そもそも発言ができない」ということで最初の頃は落ち込みました。極端に言えば、ドイツでは発言しない人はいないことと同じです。幼い頃から発言力を高める練習をしてきたドイツ人や他のヨーロッパの人たちに比べると、やはり“場慣れ”してないと痛感することが多く、悔しい思いもしました。
そこで注目したいのが、ベルリンの日本人学校が積極的に取り組んでいる「言語活動の充実」です。生徒によるプレゼンテーションの機会の多さ、それからプレゼンテーションを聞き、質問する力、回答する力を身につける機会が多くあるということもベルリンの日本人学校の特徴ではないかと思います。
日本社会も変わってはきていますが、もしかしたらこの「発言力」が日本では好ましくはない、と思える状況や環境にお子様が遭遇されるかもしれません。ですがそんな時、「これは国際人になるためには必ず必要なことだ、マイナス要素ではなくプラス要素だ」と思って頂きたいのです。

バイリンガルになるには親も子供も努力と忍耐が必要だと痛感していますが、子供自身が英語や日本語を嫌いになっては意味がありません。言語は“目的”ではなく、あくまでも“手段”、いろんな選択肢を増やすための道具に過ぎない、ということを忘れたくないですね。

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