母国語の重要性。多国籍マレーシアでの第一言語選び。

母国語の重要性。多国籍マレーシアでの第一言語選び。

さて、マレーシアにお子様連れで移住を決めた皆様。ご主人が駐在員となり、そのお仕事に一緒についてくる方、またはお子様の留学地としてマレーシアを選ばれる方。理由は様々ですが、共通の悩みとして上がってくるのが現地での言語の問題ではないでしょうか。

マレーシアは多国籍国家として有名です。人口の殆どを占めるのはマレー系マレーシア人、中華系マレーシア人、インド系マレーシア人です。そこに他国から移住をしてくる欧米人や私達日本人もわずかにはいって来ます。多様な宗教もさながら、使用される言葉も様々。
マレー語、北京語、タミル語、そして英語は必須科目となっていますでバイリンガルはおろかトリリンガル、マルチリンガルもここマレーシアでは当たり前なのです。

両親が日本人で子供はインターナショナルスクールへ通うという場合は家庭では日本語、学校では英語での会話になると思います。中華系の学校に通う場合は学校では北京語、英語、マレー語。そしてマレー系の学校に通う場合はマレー語、英語となります。しかし現在はマレー系の学校は基本的に子女は受け入れていないというのが実状です。筆者の家庭のように父親がマレーシア人という場合は可能かと思われますが、両親が日本人という場合はインターナショナルスクールか中華系学校に通うのが一般的です。
そうなると子供たちはたくさんの言葉を学ぶ環境のもと育つこととなります。

これだけ聞くと子供はマルチリンガルになれるかも、と思いますが懸念されるのは果たしてどの言語に重点を置いて学習させるかということです。
マレーシアに滞在すると分かると思いますが、この国の英語は完璧とはいえません。インターナショナルスクールに通ってる場合は英語は完璧に覚えられるでしょう。しかしインターナショナルスクールではマレー語、北京語、日本語は基本的に使用しません。

マレーシアで生きていく上で全くマレー語を話せないというのは考えものです。先日、知人家族と会う機会があったのでですが、知人の旦那様はマレーシア人ながらマレー語が話せないとのことでした。というのも、中華系マレーシア人の両親のもとに生まれ、幼い頃からインターナショナルスクールに通い、家では北京語を話していたためマレー語が話せないとのことでした。そのままアメリカの大学へ進学し、結婚して母国に戻ってきたものの大人になっても片言のマレー語しか分からないため今になって苦労することが多いと言っていました。
いくら英語が通じるマレーシアだからと言っても全ての人が流暢に話せるわけではありません。
少し田舎の方へ行けばマレー語しか話せない、北京語しか話せないという方は珍しくありません。
最近の話ですが、マレーシアの大学生の就職率が例年に比べ20%減というニュースを見ました。
理由は英語力の低さとのこと。
中華系の学校へ通う場合にしろ、日本で言う国語の授業はマレー語で行われるのです。
そして北京語、英語を勉強し、家庭では日本語。たくさん言語に触れる機会があるのはとてもいいことですが全ての言語が中途半端になるのではと心配もあります。

筆者の家庭では、夫婦間の会話は英語。そして子供には私は日本語、主人はマレー語で話しかけるようにしています。とは言え日本人と話す機会もめったにないので、もし私が日本語を話すことを辞めた場合にはマレー語が母国語になる可能性もあるわけです。
現在のところは私達はマレーシアに永住するつもりでいますが、何かが起きて日本へ帰る可能性もゼロではありません。その時に半分日本人の血が流れていながらも、日本語が話せないことによって日本での生活に馴染めずに自分のアイデンティティを見失ってしまわぬように、日本語でのコミュニケーションは必須であると思っています。
中華系学校へ通いながら、英語をもっと学ばせたいと思う方は英語の塾に通わせるもいいでしょう。もちろんインターナショナルスクールに通いながらも北京語の塾に行くことだってできます。
最初に話したマレー系の学校へ通った場合でも、成績優秀者であれば北京語の授業をうけることもできるのです。

多国籍国家だからこそ多くの言語に触れる機会があり、逆にどの言語を優先すべきか迷うところです。
親の教育の方向性にもよって子供の習得言語の重要性は変わってくるでしょう。必ずしもマルチリンガルにしようと決めつけず、子供がどの言語を一番伸ばせるのかを見守りながら一緒に成長していければいいと思っているこの頃です。

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