最初の進路決定は10歳!?ドイツ特有の教育システム「ギムナジウム」とは

最初の進路決定は10歳!?ドイツ特有の教育システム「ギムナジウム」とは

国も違えば教育のシステムも変わるもの。

ドイツの学校といえば、ギムナジウムというくらい有名な言葉ですが、今回ギムナジウムの仕組みについて詳しく説明してみたいと思います。

■ギムナジウムに入るためには
ドイツ_子供実はドイツでは10歳で最初の進路決定があります。ここで将来的にギムナジウムに行くか行かないかを選択することになります。日本で言う小学校5年生になる時からギムナジウムに行くことができますが、ベルリンでは多くの子供たちが小学校6年生からギムナジウムに通うことが多いようです。早い段階で進路を決める必要があるということがまず日本と違うところなのですが、この段階ではドイツは日本のように入試を行うわけではありません。日々の成績表で総合的に、かつ長期的に判断されます。

一回の入試ですべてが決定してしまう日本と日々の頑張りが将来の進路にも反映されるドイツ。一度の失敗だけでは進路は決定しないのです。入試となると傾向と対策、テクニックのようなものが必ず必要となってきますので、日本の学校や塾はどちらかというとそちらに重きを置いている傾向がある気がします。それに比べドイツは長期的に判断されてしまいますので、そちらの方が難しいと言えば難しいと言えるのかもしれません。しかしながら、ドイツでは一度進路を決定してしまうとなかなか進路を変更することが難しく、また10歳という早い段階で進路が決定してしまうことに対しては批判があります。

■意外な評価結果とお試し期間
ドイツ_子供_勉強成績表で判断されると言っても、5年生の時、6年生の成績表だけでギムナジウムに行けるかがどうかが判断されるわけでもないのです。ベルリンでは、5年生の夏の成績表、6年生の冬の成績表を基に、独自の計算方法を使って平均値を出し、それが評価となります。その平均値をもってギムナジウムへの進学が決定します。さらに日本と違う点はここにもあります。日本では入試後、合格通知をもらい入学してしまえば、自主退学や問題行動などでの強制退学以外はそのまま学業を続けることができますが、ドイツでは入学後半年は「お試し期間」と呼ばれるものがあります。文字通り、この期間はお試し期間なので、その半年で様子を見て、授業についていけないようであれば転校させられてしまうこともあるようなんです!

退学とは違いますが、日本人からしてみると、少し厳しすぎる気もしますが、ここはドイツと日本人の考え方のような気がします。ドイツでは短絡的な物事の考え方をするよりも、長期的に、本質的に物事を考えようとします。もし学業についていけなかった場合、早めに子供の将来を転換させてあげることでより良い将来を模索していくことに繋がるという考えなのかもしれません。国が違えばシステムも考え方もとても違いますね!

また、ドイツは連邦制で各州ごとに特色が異なるように、ベルリン市内を見てみても各町ごとに学校の雰囲気が違いますし、学校によって力を入れている教科も違います。ですので、「ベルリンの学校はこうだ!」ということがなかなか言えません。子供を持つ親たちは、口コミや学校の見学会、それからインターネットなどで地道に学校を探し、自分の子供に適した学校を探します。そしてその学校の特色ごとに子供たちの能力が伸ばされていき、成績へとつながっていきます。

■最後に
このギムナジウムに進学するための評価の仕方は日本と違っていてとても面白いですよね。自分の人生が入試の一発で決まってしまうとなると、今まで一生懸命に頑張ってきたとしても体調が悪かったためにいつものパフォーマンスを出すことができなかった・・・という残念な結果になりかねません。その点ドイツのように、長期的に判断してくれると子供たちも日々の努力を怠ることなく、また一度の失敗で挫折を味わうこともないのかもしれません。日本の教育の良いところもたくさんありますので、ドイツと日本の良いところ取りが出来れば一番良いのですが・・・

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