”自分らしさ”を育てるシュタイナー教育

”自分らしさ”を育てるシュタイナー教育

“シュタイナー教育”という言葉を耳にされたことはありますか?

日本ではあまり馴染みのないこの教育方法ですが、ドイツやアメリカでは比較的ポピュラーな教育方法です。今回はドイツのシュタイナー教育についてレポートします!

■シュタイナー教育って?
元々はオーストリアの哲学者ルドルフ・シュタイナーが提唱した教育思想のことを「シュタイナー教育」と呼びます。ただし、この呼び方は日本での呼称であり、ドイツでは「ヴァドルフ教育」と呼ばれています。第一次世界大戦後、シュタイナー学校として、男女共学や社会的階級にかかわらずすべての子供が学べる学校が設立されます。日本で言うところの小学校から高校までの12年間がこの学校で学べます。提唱者が哲学者であることからわかるように、教育理念においても非常に特色を持っており、まず子供を子供の特徴ごとに4つのタイプに分類し、また子供の成長を7年おきのステージに分け、ステージに応じて、子供の能力を伸ばしていきます。

ドイツ_子供早期の知的教育は避けて、子供の想像力を伸ばすような教育方法を取ります。特に7歳くらいまでは子供の個性を育てることを重要視していますのでテレビやDVD、文字数字を禁止していることでも有名です。また絵を書いたり、歌ったりすることを中心とした芸術活動を通じて、子供の勉強を自然に促し、子供が子供らしくのびのびと成長していくこと助けます。発祥地のドイツやアメリカにシュタイナー校は多く、また日本にも数少ないながらもシュタイナー学校やサークルなどがあります。

■ドイツのシュタイナー教育のメリットとデメリット
「子供が子供らしく、のびのびと生活できる」と言うと、とても理想的に響きますが、実際のメリット・デメリットはどのようなものがあるのでしょうか。

【メリット】
・子供が子供らしい生活を送ることができる
・テストや通知表などの“数字”で子供を図る教育方針ではない
・自分で考えて行動できる子供に育つ

【デメリット】
・他の学校とのカリキュラムの違い
・シュタイナー学校の教師の質
・他の学校の子供とのギャップがある

とにかく、自由な発想で子供が成長していけるわけですので、子供たちは教師から教えられたことを暗記するだけでなく、様々なことに常に疑問に思ったり、問題意識を持ったり、解決するために試行錯誤する術を学んでいきます。シュタイナー教育について話を聞く度に感じることは、一つの答えを一方的に教えられるだけではなく、自分で考える訓練をするという教育方法はシュタイナー教育だけではなく、ドイツの教育の根底にあるものだということです。

例えば、ドイツでは“子供の意見”を非常に大切にします。まず子供に考えさせてから、教師が個々に合った指導をしていくというものです。また、ベルリンの家庭にはテレビがない家が多くあります(もしかしたら経済的な理由かもしれませんが・・・)。子供たちはゲームやテレビなどの前で時間を費やすよりも外で遊んだり、読書をするために時間を費やす傾向があります。

■ドイツでは批判的な意見も
少しネガティブな意見になりますが、すべてのことに良い面と悪い面があるように、上記に書いたようにシュタイナー教育についてもデメリットがあります。発祥地のドイツはシュタイナー教育を肯定的に受け取っている人が多いのかと思っていましたが、意外にも疑問視する人や否定的な意見も多く聞きました。特に大学進学を考えた場合、他の学校とはカリキュラムが違うことや、勉強面ではやはり課題が残るようです。

シュタイナー教育に感銘を受けて、子供を学ばせ始めたものの、途中で編入を考えているというご両親も、実際に途中で編入したというケースも聞きます。また、その場合環境や教育方法があまりにも異なるため子供が混乱してしまうということもあるようです。

■まとめ
日本に比べ、ドイツにはシュタイナー学校が多く、筆者の周りでもシュタイナー学校の卒業者が数人います。もちろん実際に卒業した人、経験者でもその意見は様々で、子育てに正解はないということを改めて痛感します。子供の特徴に応じては、シュタイナー教育に触れてのびのびと育てるのも良いかもしれませんね。

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