帰国子女の大学入学は簡単って本当?

帰国子女の大学入学は簡単って本当?

アメリカ_学生高校生活をアメリカで過ごし、日本へ帰国後、日本の大学へ進学したいと考えている人はいますか?私はこのアイディア、とても良いと思います。まずは何といっても大学の費用がアメリカの大学に比べてとても安いのが魅力です。アメリカでは4年制大学での一年間の平均学費が州立で$24,061(日本円にして約260万円)なのに対して、日本の国立大学の一年間の平均学費は約80万円。私立大学では$47,831(日本円にして約520万)に対し、日本の私立大学の平均は130万とかなりの差があります。「そんなに高い学費で、アメリカではみんなどうやって大学に通わせているの?!」という声が聞こえてきそうですね。もちろん裕福な家庭では問題なく学費を払えるでしょうが、そのような家庭ばかりではありません。そのためアメリカでは学生ローン(School Loan)がとても一般的です。学生は自分の名前で学費を借り、卒業と同時に返していくのが当たり前となっています。せっかく大学を卒業しても仕事に着く前から何百万円という借金を背負って社会に出て行く若者について懸念を抱く人も多く、議論も度々繰り広げられているのが現実です。

学生ローンの支払いが滞ると、仕事を始めて確定申告の際に返ってきた税金から自動的に返済に回されたりしてしまうので、ローンの返済はシリアスです。それからアメリカの学校では奨学金(Scholarship)が充実しています。貧富の差が大きいアメリカでは貧しい家庭にもより多くの機会を与えようとする動きが頻繁にみられ、奨学金もその一つです。また奨学金がもらえなくても学費援助(Financial Aid)の条件を満たしていれば、家庭の経済状況に合わせて学費の一部が免除されるので、このシステムを利用する学生もとても多いです。家庭の収入が少なければ少ないほど免除される学費の金額が増えます。

さて話が少しずれましたが、カルフォルニアの情報コミュニティ雑誌/ウェブサイト、Light Houseの記事によると高校時代をアメリカで過ごした生徒が日本の大学に入学するのは、「帰国子女枠」を利用すればわりと簡単なようです。少なくとも日本の高校生が一年間必死で勉強しなければならない「大学入試」をする必要はありません。これも高校をアメリカで過ごした学生が日本の大学に通うべき理由の一つです。申込みに必要なのは高校の成績表とSAT、またTOEFLのスコア、それから面接が主な審査基準のようです。SATとはStandardized(全国共通の)テストのことで、アメリカでは通常高校2年の春か、遅くても3年の秋には受けたいものです。SATとはCollege Boardという民法の無利益団体が行っているテストで、アメリカの大学のほとんどはこのテスト結果を提出することで学生の学力を判断します。このテストはエッセイ(論文)の執筆を含めて全部で4時間ほどに渡る大きなテストで、受験料は50米ドルほどです。それからアメリカの高校での成績表を提出する必要があります。アメリカの大学と同じで一発のテストだけでなく、高校での4年間をどのように過ごしてきたかが問われるわけです。

「帰国子女枠」に申し込めるのは、日本の国籍を持つ、高校の3年生、4年生(アメリカでは高校は4年間が一般的)をアメリカもしくは他の国で過ごした学生だそうです。これは学校によって異なるかもしれないので事前にリサーチをすることをお勧めします。そしてアメリカの場合卒業が5月ですので、日本の大学の「帰国子女枠」も秋入学を認めてくれるようです。ですので高校卒業からもう半年待って他の学生より一年遅れての大学を卒業するということが防げます。そもそも日本の大学が「帰国子女枠」を設けている理由は、異なった文化の中で学んだ学生を受け入れて国内生を刺激し、教育をよりエキサイティングにすることです。そのため日本の大学は帰国子女を受け入れたい!と思っているのです。なので高校のときにきちんと勉強をしていれば、日本の大学へ入学するのはそこまで大変ではないようです。

しかし同じくLight Houseによると、大学をブランド思考で選んでしまうと入学が大変になるようです。いくら帰国子女でも人気の大学への入学はやはり難しいようです。日本全国に帰国子女を受け入れたいと思っている学校はたくさんあるのに、帰国子女たちがこぞって申し込むのは、いわゆる名門大学に集中してしまっているのだそうです。就職の際に大学の名前だけで学力を判断するような企業が多いのも良くない傾向ですが、それより長い目で考えて、本当に自分が勉強したいことは何なのか。将来やりたいことにつながるスキルを身に付けるにはどの大学が適しているのか。それを考えて学校を選ぶことが大事なのではないでしょうか。

アメリカ_学生アメリカで生まれた私の子供たちもゆくゆくは大学進学を目指してほしいと思いますが、せっかく日本の国籍も持ち合わせているのだから、是非日本の大学へ進学する進路も視野に入れて一緒に考えたいと思います。そしてその際には大学の名前だけにとらわれず、長い人生において本当に役に立つ、思い出に残る経験をし、素晴らしい時間を過ごせる選択をしてほしいと心から願います。私は日本の高校からアメリカの大学へ行くという逆のルートをたどったわけですが、どちらにせよ異文化に触れるというのは素晴らしい体験であり、人生の宝になることだけは間違いありません。

参照:Light House (2016年5月時点著者調べ) http://www.us-lighthouse.com/specialla/e-11659.html

参照:さんぽう進学ネット(2016年5月時点著者調べ) http://www.sanpou-s.net/support/scholarship/

参照:College Data (2016年5月時点著者調べ) http://www.collegedata.com/cs/content/content_payarticle_tmpl.jhtml?articleId=10064

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