1つの学校に縛られない、ドイツの柔軟な教育環境

1つの学校に縛られない、ドイツの柔軟な教育環境

先日友人のイタリア人とドイツ人カップルと話していた時のことです。そのカップルには9歳の子供がいるのですが(ドイツでは結婚をせず、事実婚として子供を一緒に育てるカップルがたくさんいます)、つい最近子供を転校させることになったのだそうです。

話を聞いてみると、校区内の学校に通わせてみたところ、子供の性格にはまったく合わなかったので少し遠くなってしまうけれど、違う学校に通わせることにしたのだそうです。「ドイツの学校選びは本当に大変!」とイタリア人の女友達は言っていましたが、日本とどのように違うのでしょうか?

■ネット、口コミで情報収集

ベルリンでも日本と同じように校区があるので、基本的にはそこに子供を通わせることになります。まずは以下のサイトで自分の校区を確かめます。

https://www.berlin.de/sen/jugend/familie-und-kinder/kindertagesbetreuung/kitas/umkreis/

校区を確かめた後、最寄りの学校のホームページへ飛んで、その学校がどんな特色を持つのか調べます。インターネットの情報だけではもちろん定かではないので、1年に2回開かれるオープンスクールでさらに情報収集を行うようにします。とは言え、一番効果があるのはすでに子供をその学校へ通わせている親で、口コミを頼りに情報収集している人も多いです。

ベルリンでは学校ごとに特色が異なるので、実際に子供を通わせてみて初めてわかることもたくさんあります。前述のカップルの子供はとてもシャイで、授業のスタイルが合わないと感じ、転入を決めたそうです。日本では引っ越しに伴う転校はよく聞くものの、学校のスタイルに合わない、もしくはよりよい教育を受けさせるために転入ということはあまり聞かない気がしますが、ベルリンではそれほど珍しいことではないようです。また、最寄りの学校の特色によっては最初から校区外の学校へ通わせることも出来ます。

■親を悩ます教育方法の試験導入

いくら情報収集を密に行っていても、わからないことももちろんあります。ドイツでは教育方法が比較的短期間で変わってしまうことがその一因です。前述の子供が以前通っていた小学校は、北欧の国々を見習って、小学1年生と2年生の授業を一緒に行うことになったそうなのですが、ドイツではこの授業スタイルの歴史が浅く、また教員を十分に確保できなかったため、親側はうまく機能していないと感じることが多々あったそうです。

この授業スタイルについてはあくまで一例でありますが、良いと考えられることを試験的に導入したり、すぐに廃止にしたりするので親側も見極めるのが非常に大変です。

学校の方針や教育スタイルの変換で、子供が埋もれていってしまうと危機感を持った前述のカップルは子供を転校させる措置を取り、今はドイツ‐イタリア語のバイリンガルの学校に通わせており、今のところはその学校には満足しているとのことです。

母親がイタリア人ということもあり、母親との会話はイタリア語、そして学校での言語の比率もドイツ語とイタリア語は半々の割合で勉強が出来るそうです。ただし、在住地のドイツに比べるとイタリア語はまだ課題が残るので、個別にイタリア語の家庭教師を雇っているのだとか。これはいつか日本へ帰る予定のあるご家族のお子様にも適応できそうなことですね。日本語補習校と同じように、日本語の家庭教師をつけることも視野に入れてみてもよいかもしれません。

■長期的な視野でみる子供に合う学校選び

子供の性格に応じて、適切な処置を取ることは将来的な子供の人格にも大きな影響を及ぼすことですし、子供の成績にも大きく影響が出そうです。

ドイツでは子供の進学は一発の入試で決定するわけではなく、二年間の成績でギムナジウムに進学できるかが決定します。継続的に良い成績を取るのはもちろんのことですが、先生との関係性も重要だと言えます。特にドイツは10歳前後でまず最初の進路選択がありますので、親もあまりゆっくりはしていられないのかもしれませんね・・・。

せっかく友達ができたのに転校させてはかわいそう・・・という親心も痛い程わかりますが、もし子供が学校に合わないようだと感じるのであれば転校も一つのオプションとして考えてもいいのかもしれません。

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