ドイツ・ヨーロッパ圏の人から見る大学選び

ドイツ・ヨーロッパ圏の人から見る大学選び

日本でも就職に有利に働くように大学や学部を選びますが、ドイツやヨーロッパではそれがさらに顕著だと感じます。ドイツをはじめとするヨーロッパの人たちは一体どのような考えで大学を選んでいるのでしょうか?

■大学の専攻と就職が直結

大学で何を学ぶのかは、将来の就職に大きく関わってきます。ヨーロッパの人にとって、将来的に就職したいと思う分野を専門的に学ぶ場所が大学という場所です。

日本も本来であればこの考えが主流であるはずであり、大学受験の時は少なからず将来の希望職種に役に立つ分野を学ぶことができる大学へと進学を決めます。しかし日本の学生たちは大学で学んだこととはまったくない関係のない分野で就職をする場合も多々見受けられます。万が一在学中に将来の希望職が変わってしまった時でも対応がしやすいですが、一方では専門的な知識を大学時代に学ばないまま就職しなければならないというデメリットもあります。
しかし日本の場合は「新卒採用」という枠があり、新人は手取り足取りいろいろなことを教えてもらえますので、大学で学んだ知識はあまり活用しないでいいのかもしれませんので、日本国内で就職する分にはデメリットは意外と感じることはないかもしれません。

ドイツでは大学の卒業はなかなか難しく、何年もかけて学業に勤しみ、卒業に至ります。つまり大学中に専門分野をしっかりと学び、卒業する頃にはその道の知識をきちんと身に着けた上で卒業します。だからこそ、大学生の時に得た知識を生かした上で就職先を探します。当然のことと言えば当然ですが、就職先ですぐに即戦力となることを考えると非常に合理的で効率的だと言えます。

もちろん、ドイツにも大学での専攻と違う職種に就く場合もあります。それは専門分野でなかなか良い就職先がないため別の分野で就職口を探すことになった場合ですが、大学での専門とは異なるために面接などでもアピール力に欠けると捉えられることが多いようです。

■自分の専門分野を身につけることの大切さ

日本とドイツでは大学入試のシステムから異なります。
日本は大学入試のために高校3年間で必死に勉強します。大学入試が終わり、合格した人はすぐにその年の4月から大学生になります。就職も同じで、大学生の頃から就職活動を行い、大学卒業とともに働くことになります。特に“新卒”という期間は日本で就職するにあたり一種のブランドのようなもので、それを逃してしまうとなかなか就職が出来ない現実もあります。日本はとにかくスピーディかつ、システム化されている印象です。

対するドイツは、ギムナジウム最終学年時にアビトゥーアを取得し、大学へ入学する権利を得ます。次のステップが日本とは決定的に違っており、アビトゥーアに合格すればその有効期限は無期限なので、自分が望むときに大学へ進学することができます。
ですので、ギムナジウム卒業後にすぐに大学へ進学する人もいれば、ギャップイヤーとして1年ほどワーキングホリデーや留学で海外へ行く人もいます。ギムナジウムの在学中に答えが見つからなかった場合やもっと多くの経験をしてから将来のことを決定したいと考える場合は、卒業後のギャップイヤーの中で自分がどんなことに興味を持ち、どのような分野で働きたいかということを考えます。
そして自分の希望する職種が見えてきた時点で改めて大学へ進学することを選ぶ人も多いです。このギャップイヤーという考えは非常に効果的ですよね。

ドイツで生活する上で、「大学で何を勉強してきたか」ということは非常に大きな意味を持っています。もしドイツで大学進学を希望され、将来的に就職をドイツでしたいと漠然とでも考えていらっしゃる方がいれば、この「大学での専攻」と「希望職種」は少しでも関連のある分野になると考えていた方がよいでしょう。日本の大学卒業後ドイツで就職したい場合でも、その専攻と希望業種と関わりがあることが望ましく、面接時にもアピールポイントして使える場合が多いことは確かです。

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