大学受験で使える英語の資格について

大学受験で使える英語の資格について

 大学受験を考えているアメリカからの帰国子女のご両親の中には、そこで培った英語力を受験にも存分に活用してもらいたい、とお考えの方も多いことと思います。
現在、日本の教育の傾向として英語教育を非常に重視する傾向が見られ、それを反映して、日本の大学入試においても英語力があるとかなり有利になります。最近では大学外の機関が実施する英語の資格を入試で活かせる大学も増えてきました。
また、アメリカの大学に進学することを検討する場合には、大学入学後にそこで学業をこなしていけるだけの英語力を証明することを求められるため、この場合にも英語の資格が必要ということになります。
今回は、大学受験でも役に立つことの多い英語の資格についてまとめてみようと思います。

日本の大学を受験する際に役立つ英語の資格

現在、日本の大学の大きな課題の一つとして「国際化」が挙げられています。そのため、日本の多くの大学では、教員や学生の英語力を非常に重視するようになってきています。

志願者の英語力を測る手段としては、各大学が個別に課す英語の試験が用いられてきました。現在もこれに大きな変化はありませんが、最近ではそれに加えて、大学外の機関が実施する英語の資格を英語力の証明として採用する大学も増えてきています。

これまでの日本の英語教育や入試では、言語の運用能力である「読む」「書く」「聴く」「話す」のうち、「読む」「書く」の2つのみが重視され、これが日本人が英語でコミュニケーションをとるうえで大きな障害の一つになっているとされています。英語の資格では上記4能力全てを問うものも多く、課題である国際化にも貢献する、というわけです。

では、役に立つ主な英語の資格を簡単に紹介します。

 ・英検
正式には「実用英語技能検定」といいます。日本ではメジャーな英語の資格の一つで、2015年度の受験者数は約300万人ですが、そのうち中学生と高校生が受験者全体の約7割を占めているのが特徴です。難易度の低い順に5級、4級、3級、準2級、2級、準1級、1級の7つの階級があります。大学入試では、難易度が「高校卒業程度」とされている2級以上を保持していると有利になることが多くなります。

 ・TOEIC
現在日本では最もよく知られている英語の資格かもしれません。2014年度の受験者数は約250万人ですが、大学生や社会人も多く受験する試験です。階級を設けて合格・不合格を判定する英検とは異なり、TOEICには合否はありません。TOEICは上級者も初級者も全員が同一の内容の試験を受け、最低点10点から最高点990点までの間の5点刻みで受験者のスコアが発表される形式になっています。上級者も受験するような試験なので、一般的な高校生にとってはかなり難しい試験と言えるでしょう。高校生の平均点は400点前後とされています。大学入試においては500点以上を獲得できれば有利になることが多いようです。

 ・TOEFL
英語を母語としない人が英語圏の大学、大学院で学業や研究を行うために必要な英語力を身につけているかどうかが問われる試験です。そのため、問題も大学の講義やキャンパスでの会話等から出題されます。英語を「読む」「書く」「聴く」「話す」の全ての運用能力が問われます。TOEICと同様に合否ではなくスコアが発表される形式で、4つの運用能力がそれぞれ0点~30点満点で評価され、総合点は0点~120点満点で評価されます。英語圏の大学や大学院でやっていけるだけの英語力があるかどうかを問う試験なので難易度は高く、TOEICよりもさらに難しい試験です。目安として40点以上あれば大学入試に活かすこともできるようです。

 ・TEAP
上智大学と日本英語検定協会が共同で開発した、日本の大学で学業を行うために必要な英語力を測る試験です。TOEICやTOEFLと同様に受験者のスコアが発表される形式になっています。難易度は英検準2級~準1級程度で、TOEFLよりも平易な試験となっています。400点満点のうち、目安として200点以上あれば大学入試において役に立つようです。

アメリカの大学を受験する際に役立つ英語の資格

 帰国子女の中にはアメリカの大学に進学することを検討している人もいることと思います。アメリカの大学で学業を行う際には、当然ながらそれができるだけの英語力が必要です。英語を母語としない日本人がアメリカの大学に出願する場合、英語力の証明として英語の資格を提出しなければなりませんが、受理される資格の種類が日本の大学とはやや異なっています。ここでは、アメリカの大学を受験する際に役立つ英語の資格を簡単に紹介します。

 ・TOEFL
アメリカの大学が英語力の証明として最も採用しているのがTOEFLです。先述のとおり、このテストは英語を母語としない人が英語圏の大学、大学院で学業や研究を行うための英語力があるかどうかを測るもので、一般的には大学入試で必要なスコアは61点以上とされています。

 ・IELTS
TOEFLに次いでアメリカの大学が採用する資格がIELTS(アイエルツ)です。一方、イギリス、アイルランド、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドといったアメリカ以外の英語圏の大学ではこのIELTSを最も採用しているので、アメリカ以外にもこういった国々の大学への進学も検討している人は注目しておくべき資格です。スコアは習熟度の低い順に1.0~9.0までの0.5点刻みで表示されます。一般的には、大学入試で必要なスコアは6.0以上とされています。

 ・PTE Academic
2009年に開始され、イギリスの企業「ピアソン」によって開発、運営されている試験です。英語を「読む」「書く」「聴く」「話す」の4つの運用能力全てがテストされます。スコアは10点~90点で表示され、大学入試では41点~70点が必要とされています。

まとめ

主に日米の大学入試において、保持していると役に立つ英語の資格を簡単に紹介してきました。ここで記した各資格の大学受験での目安のスコアは一般論であり、大学や学部によってはさらに高いスコアを要求するところもありますので、こういった資格を大学受験で活用することを考えている方は、志望する大学、学部の公式サイトや募集要項を確認してください。アメリカからの帰国子女で英語力に自信のある人は、こういった資格にチャレンジしてみるのも選択肢の一つだと思います。

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