ドイツの親はどういう基準で学校を選んでいるの?

ドイツの親はどういう基準で学校を選んでいるの?

普段ドイツで暮らしていると、様々なカルチャーショックや日本との文化の違いがあります。日本とドイツでは就職先の選び方や学校選びに対する考え方は大きくことなると感じますが、ではまだ子供が小さい時、親たちはどのようなことに注目して学校を選んでいるのでしょうか?

■近所の公立学校からシュタイナー教育などの私立校まで

基本的には自宅のある校区内の学校に入れる親が多いと思いますが、理由があれば校区内外の学校に入学することも編入することも可能です。
ベルリンでは公立校であっても、イタリア系の学校もありますし、フランス系、スカンディアナヴィア系の学校もあります。また、シュタイナー教育、モンテッソーリ教育などの私立校もあります。ドイツでは現地校と一言で言っても、その特色は様々です。これも非常にドイツらしいと言いますか、日本人から見ると公立学校であってもその学校の“個性”がとても大事にされていると感じます。
日本人の親であれば日本人学校やインターナショナルスクール等も選択肢に入ってきます。選択肢は多ければ多いほど選べる自由が多くなりますし、将来への可能性もそれ次第で変わって来ますが、選択肢は多ければ多いほど迷ってしまうのも人間というものですよね。

■どういう基準で選んでいるの?

 公立学校であっても特色がある学校が多いですので、ドイツ人の学校選びは子供の性格に合っているか合っていないかをよく見ているという印象です。もちろん、個人的に知っている範囲ですので全員がそうだとは言い切れませんが、子供にとって適切ではないと思う環境であれば、そのアクションは日本よりも遥かに早いと感じます。地域の学校に入れてみたものの、子供の性格や将来の方向性に合わず、編入をさせた・・・という話を聞いたのも一度や二度ではありません。
インターネットの情報や学校のオープンデーなどではわからない担任の先生との相性や実際に子供がその学校の教育システムに合うのかというのは一度学校に入ってみないとなかなかわからないことだと痛感させられます。
またドイツ全体で見た時、学校選びの基準となるものに宗教もあります。ベルリンはそこまで宗教色の強い土地柄ではないのでキリスト教関係の学校にこだわる親は少ないですが、南ドイツへ行くとやはりカトリック色が強いので、宗教で学校を選ぶ親も多いと感じます。
ベルリンにももちろんカトリックやプロテスタントなど宗教関係の学校も多くありますが、日本と違うことは、所属する教会からの推薦状をもらう必要があることです。日本のように「実家は仏教だけど、キリスト教の学校に入れたい!」というスタンスはなかなかこちらでは見られません。このことを考慮するとやはり、日本の文化はとてもおもしろいというか、柔軟とも言えますね。

■子供の個性に合った学校選び

 最近では様々な批判がありますが、ドイツでは小学校の高学年で後々の進路が決まってしまうと言われています。日本はこの点においても非常に柔軟に対応ができ、高校を選ぶ時に進学校を選ばなかったとしても大学に行けるシステムがありますが、ドイツでは一度進路が決まってしまうとなかなか変更することが難しく、そのため親の学校選びも非常に大事なポイントとなってきます。
将来的に自分の人生を決定していくのは自分ですし、ドイツでは“自分の意志で決定する”ことが非常に大切にされますが、だからこそ個性をきちんと伸ばしていく環境に身を置くことは非常に大切なのだと感じます。
子供の持っている本来の能力やパフォーマンスを100パーセント出せないまま、不本意にもその後の進路が決まってしまうということにならないためにも、もしも学校に不安があると感じるのであれば担任の先生や学校とよく話し合った上、それでも解決できないようであれば違う学校で学習することも選択肢の一つかもしれませんね。

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