勉強しなくても英語は学べる?渡米前の子どもの英語対策

勉強しなくても英語は学べる?渡米前の子どもの英語対策

―負担の少ない子どもの英語学習法―

アメリカへの赴任が決まった人がまず心配するのは言葉の問題ではないかと思いますが、それは同伴する子どもたちにとっても同様のことが言えます。今回は渡米前に準備として子どもに英語学習をさせようと考えている方が、どうすればできるだけ子どもに負担をかけず、かつ英語力を向上させることができるのかについて考えてみたいと思います。

”私たちは日本語は勉強しない”

英語学習、特に小学生くらいまでの子どもの英語学習を考えるうえで認識しておいたほうが良いと思うのは、私たちは日本語を「学んだ」わけではなく、感覚として自然に身につけてきた、ということです。 もちろん、小学校に上がると「国語」という形で日本語を学んでいくことになりますが、小学校に入学する時点ですでにかなり日本語力ができている子どもがほとんどでしょう。不十分ではあるものの、親や幼稚園の教諭など周囲の人と意思疎通を行う上ではほぼ問題ないくらいの日本語力をつけて子どもたちは小学校に入学してきます。

私たち日本人の中には「英語が嫌い」という人はたくさんいるでしょう。しかし、同じ言語であっても「日本語が嫌い」という人はあまりいないはずです。もちろん、学校の「国語」という教科が嫌いな人ならかなりいるかもしれませんが、私たちが今この瞬間も使用している「日本語」そのものが嫌いな人はあまりいないでしょう。ここに、子どもの英語学習の負担を軽減させることができるヒントが隠されているように思うのです。pixta_16671429_S

”「勉強する」という意識が負担を生む”

先ほども述べたように「英語が嫌い」という日本人はたくさんいると思いますが、ではどうして英語が嫌いになったのか、そのルーツを探っていくと、たいていは学校などで受けた英語の授業や教師のことが出てくることと思います。「学校の英語が苦手だったので嫌いになった」、「英語の発表で失敗してクラスのみんなに笑われて嫌いになった」、「英語教師が厳しく、そのせいでその教師だけでなく英語まで嫌いになってしまった」・・・。こういったケースがほとんどではないでしょうか。日本人が「英語が嫌い」と言う場合、それは英語自体が嫌いなのではなくて、「英語を辛くても我慢して勉強すること」が嫌い、ということなのです。勉強の対象としての英語には定期試験もありますし、入試でも重箱の隅をつつくような英語の問題が出題されることもありますし、社会人になっても資格試験などでスコアの優劣を競わなければならないような状況に直面している人もいます。勉強の対象である以上合格・不合格があったり、他者との比較によるランク付けがされたりするので、学習者はある種の構えというか、緊張状態を強いられることになります。そして、試験というコンテストで成績が振るわなかったり、授業がつまらなかったり、教師に嫌悪感を抱いていたりすると、英語そのものまで嫌いになってしまうというわけです。

 

”できるだけ楽しみながら英語を学ぶ工夫をする”

子どもたちの英語学習の負担を少しでも軽減するためには、私たちが幼少期に日本語を習得したプロセスをできる限り模倣することが役に立つでしょう。私もそうですが、英語が好きな人がその理由を尋ねられると、「外国人と会話ができる」、「自分の英語が通じた時に嬉しかった」、「洋画や洋楽が好き」といった理由が多く挙げられています。このように、英語が好きな人は、英語によって何らかの嬉しさや楽しみを経験した人であるということが言えるでしょう。この「嬉しさ」や「楽しさ」が感じられれば、英語学習に対するストレスはぐんと減ります。また、英語が好きな人がその理由として挙げたこれらのものは全て日常生活の中で体験することであり、私たちが幼少期に日本語を習得したプロセスと非常に類似していることも分かります。pixta_13791463_S

私は渡米することが決まってから実際に渡米するまでの約1年間、子ども向けの英会話教室に通ってレッスンを受けました。当時私は小学4年生でしたが、英会話教室でははじめ日本人の先生から教えを受け、その後ネイティブの先生とマンツーマンで基本的な英会話をしながら英語を学びました。このネイティブの先生が私が英会話をした初めての外国人で、1回目の授業の時はとても緊張しましたが、優しい先生だったのですぐに慣れることができました。渡米前に外国人と英会話をする機会を持てたこと、そして自分の英語が通じる喜びをこの時点で知ることができたことは本当に良かったと思っています。英会話教室には私たちが渡米予定であることをあらかじめ伝えていたので、授業もできるだけ現地で役に立つ英語、という点を意識しながら進めていただいたと感じています。

また、これはアメリカ滞在中のことなのですが、ディズニーの映画や子ども向けの番組を英語で繰り返し見たことも英語の習得にとても役に立ちました。子どもにも楽しめるものですか
ら、こういった作品は英語が分からなくても映像を見ているだけである程度ストーリーの内容は分かります。そのため、映像だけでも楽しく見ることができますし、その間に英語もたくさん聞いていることになるので、知らず知らずのうちに英語学習にもつながっていきます。実際、私自身もこれらの作品のおかげでかなり英語の語彙力やリスニングの力がついたと思いますし、当時幼稚園児だった私の弟も渡米時は全く英語ができなかったのに、こうした作品に出てきた台詞の一部を暗唱できるようにまでなっていました。

まとめ

大人もそうだと思いますが、子どもも基本的につまらないと思うことをやるように強制されたりするとその対象を嫌いになったり、負担に感じたりするものです。私たちは幼少期に母語を習得する際、決して強制されて勉強して習得したのではなく、日々生活していく中で自然に身につけてきました。子どもの英語対策にもできる限りこのプロセスを取り入れ、より自然に、楽しみながら英語力を伸ばしていけるような環境を整備することが親にできることではないでしょうか。私の場合は外国人と英会話をしたり、ディズニー映画やスポーツ番組などを英語で見たりすることだったわけですが、何をしているときに楽しいと感じるかは子どものそれぞれの個性によって異なるものです。それを注意深く観察し、発見することが、子どもの英語学習をできるだけ負担をかけずに進めていく第一歩になると思います。

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